時には白い薔薇のように咲き、時には黒い鳥が嘴を尖らせ飛び立つ。
Shirts / white rose & black bird
ライカM10Pにズミクロンf2/50mmをつけてファインダーを覗いたままゴロンと仰向けに転がった。そこはさっきまでアイロンをかけていたワイシャツが吊るしてあるその真下、絞りをいつも通り開放にしてそのままシャッターを切った。何気なく、当たり前のように。
だがそこに映し出された世界は写真でしか表現できない特別な空間だった。天井の高い僕の部屋にイメージが降臨する。時には白い薔薇のように咲き、時には黒い鳥が嘴を尖らせ飛び立つ。欲するものとイメージがリンクし、また自らを映し出す。
だから写真は面白い。