連載開始当初からバイクの撮影は予定されていて、しかも当時は僕自身の愛車Honda CRM250ARを撮影しようと考えていた。1999年という前世紀のバイクだが公道をそのまま走れる最後の2ストロークエンジン搭載マシンという称号付き、現役当時から2ストクオーター最強のオフ車として大人気だったバイクだ。しかも持ち前の物持ちの良さを発揮し状態はかなり良い。スタジオでライティングしてやれば結構かっこよく撮れるし、連載の最後の方でやりますか、ぐらいの感じだった。
さて連載も佳境に入り使用するカメラも横綱クラスが登場する。今回はライカの旗艦S3となった。このカメラで撮るに相応しい被写体が必要だ、、バイクネタがまだ残ってはいるが、、、ここで俺のCRMかあ、、ちょっとグレードが合わない、、残念だが。しかし、ハーレーやドゥカティじゃあちょっとあざといだろ、ということで、このハスクバーナの新鋭スヴァルトピレン401に黒羽の矢がたったのだ。白羽の矢じゃないのかって、そうスヴァルトピレンとは黒い矢を意味する、つまりダジャレである。。ダジャレにもなっていない、とどこかの大学教授に言われそうだが、そこはご愛嬌ということで。
さておき。このバイク、ハスクバーナ初のスクランブラーとして誕生、他に類を見ないデザインで発表当時から気になっていたモデルだ(その後かなり真似されて似たようなのも出てきたが)スタジオに入れるとやっぱりかっこいい。矢のような鋭いライティングでシャープに仕上げたのである。
撮影中もずっと見ているわけで、このデザインや音にかなりやられてしまい中年バイクオヤジとしては、もう買う気満々でハンコ持ってスタジオ、ぐらいな気持ちだったのだが、ちょっと他に欲しいものができてしまった。まあ、カメラマンならそっちだよねみたいな物なのでグッと堪えることにした。
最近ブログをあまりアップしていないが、ネタが尽きたわけではなく、実は今エッセイを書いている、これもたまってきたのでそろそろ連載形式でアップする、かもしれない。自分ではかなり気に入っている。
それはそうとこの写真、実はなかなか凄い場所で、結構な大きさで展示する予定になった。乞うご期待である。